前説は、テレビ番組のためにお客さんを盛り上げる「お仕事」(オードリーANN2013年10月5日)
2015/03/06
(つづき)
春日:ごあいさつ出来るスタッフさんとかいるじゃない
若林:もしかしたら、そうしたのかもしれないね
春日:ADさんとかが出てきて
若林:うん、俺たち前説ってさ、2回3回くらいしかやったことないよね
春日:うん、ない
若林:3回くらいだろうね、たぶん
春日:記憶にないもんな~
若林:やり方わからないからさ、拍手の練習もなにもさ、ず~っと漫才のネタをやってたよね
春日:うん
若林:単独ライブみたいに8本くらいネタをやってたよね、笑
春日:やってた、ショートコントやったりモノマネとかやったり
若林:モノマネやって漫才やって、ちょっとしゃべってまた漫才やって
春日:うん
若林:あれ、違うんだよね、ヒルナンデスの前説見てると拍手を練習したりしてるよね
春日:そうだね、そこなんだよね、普通にライブみたいなことをやってたよ、ネタやってちょっとフリートークで
若林:うん
春日:「こないだ、○○いきましたね」みたいな
若林:やってるよね前説
春日:うん、ちょっと小話して
若林:でもあれだったらしいね、胸張ってゆっくり歩いてくるみたいなキャラで結局テレビ出てなくて知らないから向いてないっていうことだったらしいよ、前説の仕事が無かったのは
春日:あ~なるほどね
若林:ビックスモールンとか前説すごいよ!めちゃくちゃ盛り上がるからね
春日:見た
若林:いや、あれ、前説のコンテストあったらマジでかもめんたるみたいになるんじゃないかな
春日:あれはチャンピオンになるね
若林:なると思うよ
春日:ビックスモールンはすごいよ、まず盛り上がるもんね
若林:前説で絶対スベんないもんね
春日:うん
若林:不思議だよね、そう考えるとね、TPOによって違うんだもんね
春日:そうだね、前説の場だったらビックスモールンに勝てないだろうな~
若林:だって漫才はスベるっていうのがあるからさ、どうしてもさ
春日:うん
若林:あの~、前説でやることではないのかもしれないよね
春日:そんなじっくりネタを聞きに来てるわけじゃないもんね、前説のお客さんは、そりゃ番組観覧で
若林:うん
春日:タレントさんを見たい、女優さんを見たい、とかいう人の前で、訳分かんないピンクがゆっくり歩いてきてさ
若林:うん
春日:ネタやってもそんなに聞かないですよ、それだったらシマシマのさ、背が低いのと高いのが出てきてさ
若林:組体操
春日:うん、組体操やった方が、その方がね?
若林:まあ、組体操って言い方は失礼かもしんないけど
春日:大笑、ボディーアートね
若林:うん、ボディーアートっていうのもなんかやめてほしいんだけどね
春日:いや、そこはいいじゃない、彼らが言ってるんだからさ
若林:固有の名詞みたいにしてさ、やめてほしんだけどさ、笑
春日:呼び方がなくなっちゃうよ、笑
若林:うん
春日:でも、ああいう方がわかりやすいんでしょうな
若林:思い出したのが、テレ東か何かで、今はもうないんだけど芝公園スタジオかなんかで前説やってて
春日:うん
若林:俺が拍手の練習してんだけど春日はず~っと胸張ってたわ
春日:あ~
若林:「はい、拍手~」パンパンパン、これラジオじゃ難しいけど、タンタンタンって拍手のやめ際が分からない、前説でよくあるじゃん
春日:うん
若林:タンタンタンみたいに俺らが動いて、笑、「拍手の終わり際がわかんねぇよ!」みたいなのを春日がずっと胸を張って横にいるから、現場には2個ボケがあるわけじゃない
春日:うん
若林:ずいぶん分かりにくかったね
春日:そうだね、笑
若林:そうそう
春日:別にああいうのって誰が教えてくれるわけでもないからね
若林:ないからね~
春日:拍手のやり方とか、なんとなくやりながら
若林:うん、自分もね、26歳27歳で前説ガンガンやってたら、さっきの話みたいなことやってたかもしれないよね~
春日:あ~、とんがったような感じの?
若林:うん
春日:ん~
若林:そう考えると怖いよね、やんなくてよかったっていう思いもあるかもしんない、笑
春日:まあそうかもね、その状況によってはね、とんがってしまう可能性もあるもんね
若林:だって、ショーパブとかではお客さんとちょっとしたイザコザ、口げんかってのは、まあ、あったじゃない
春日:うん
若林:向こうもヤジ飛ばしてくるから「うるせ~な~」くらい言って
春日:酔ってたりするからね
若林:それはそれで別に喧嘩じゃなくて、なんていうの?一つのアドリブのようなやり取りでね?
春日:うん
若林:漫才の中にあったりするじゃない、そんなんも前説の場では誤解されるじゃない「このおばさん○○っすね」とか言ったら「あいつ、とんがってるな」みたいなことになっちゃってただろうね、俺たちが前説やってたら
春日:うん、私が「おい、お前!」みたいなこと言うからね、笑
若林:うん
春日:知らないやつにそんなこと言われたら・・ちょっとね、笑
若林:・・・完成してればちょっと面白いかもしれないよ、オードリーがヒルナンデスの前説やってて
春日:うん
若林:俺はいつも前説見たいから、結構10分前くらいに入って一人であそこのモニターで見てるのよ、いち早く
春日:はい
若林:「今日は太田プロの若手の人だな~」とか、うちの事務所からもいるし
春日:はいはい
若林:ねじっていう後輩がいるんだけど、前説すごいうまいよ
春日:へ~
若林:あいつらたぶん29とかでしょ?俺ら29の時あんな前説できないよ
春日:ふ~ん
若林:見てて、前説やったことないからさ、こういうのがあるんだ~・・「今から誰々が出てきますから」みたいな
春日:はいはい
若林:「僕が出てきますんで拍手で迎えてください」
春日:練習でね
若林:「大丈夫ですか?こいつ彼女7年いないんですよ?」って、「そんな男に拍手できますか?」みたいな
春日:うん
若林:「僕を向井理だと思ってください」って、笑
春日:はい
若林:出てきて「キャー」ってみんな拍手して「ありがとうございます!お気遣いを!!」みたいなことやっててさ、笑
春日:楽しいね!聞いてる人は楽しいもん、それはワクワクしてくるもん
若林:うん
春日:「テレビのあれだな!」っていう、「収録が始まるんだな」っていうさ
若林:そうだよね~
春日:うん、だからやっぱあんまりそういう自分らのオリジナリティみたいなのを前説では出しちゃいけないのかもしれないね
若林:それはあるよね
春日:自分らが押してるネタとかさ
若林:やっぱりお仕事なんだろうな、テレビ番組のためにお客さんを盛り上げるっていうさ
春日:そうね、だから拍手の練習とか楽しいことをやったほうがいいんだよ
若林:そこでも、芸人交換日記の中でもあったけどさ、自分が前説やってる番組に後輩の芸人がレギュラーで出るみたいなことがあるわけですよ
春日:はいはい
若林:そうなってくると全くお仕事だと思ってキッチリ帰ってくるのも俺はどうかと思うけどね
春日:あ~
若林:あまりにもちゃんとし過ぎてて、笑
春日:うん
若林:今日盛り上げたなっていうことで帰ってくるのもどうかと思うよ?
春日:う~ん、まあ、でもそっか~
若林:でもかっこいいよね、2分か3分の短い漫才でめちゃくちゃウケてたらね
春日:そうだね
若林:ショートコントとかじゃなくて、「なんかウケてんな!前説!!」で漫才やってたらかっこいいよね
春日:かっこいい!
若林:笑
春日:拍手の練習とかもせずに
若林:いや、たぶん拍手の練習とかはしなきゃいけないって言われてるみたいよ
春日:そうなんだ、それがあって、時間があったら自分たちのネタを
若林:2分くらいやってバコバコウケてたらかっこっよくない?
春日:いあ~それはすごいね
若林:笑い
春日:「あいつら誰なんだ!?」ってなりますよ
若林:ね?
(つづく)